性暴力に抗議するフラワーデモが静岡県内で始まって2年半余りが過ぎた。新型コロナウイルスの影響で街頭に立てないときはオンラインで開催しながら活動を続けてきた。埋もれてしまう被害者の声を多くの人に届けるだけでなく、被害者の背中も押している。(玉木祥子)
県内のデモは、静岡市内や県東部で開かれてきた。同市内で始まったのは2019年7月。静岡大学の白井千晶教授(家族社会学)が呼びかけた。ほぼ毎月、助産師や議員、NPO法人関係者などの有志が中心になって、声を上げてきた。
デモは19年4月、東京都で始まり、各地に広がった。きっかけは同年3月に相次いだ性暴力に関する裁判での4件の無罪判決だった。このうち2件が静岡地裁と同地裁浜松支部の判決だ。白井教授は「県内で出た判決もあり、黙っていられない」とデモを始めた。
「安心して話せる場、駆け込める場が必要」
3月11日夜にオンラインで…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル